LGBTの生産性

国会議員の発言は、LGBTは生産性がない、でしたっけ?

 

なるべく、ニュースとは距離をとっているので詳しくはよくわかっていません。

少しだけニュースを見ましたが

www.huffingtonpost.jp

子どもを作らないことを問題視しての発言のようです。

少子化は確かに社会的な問題となっています。ただ、今回はネットで断片的に広まった「LGBTは生産性がない」といったフレーズに着目して考えて見たいと思います。

 

結論から申し上げると、

LGBTであるだけで、生産性が高いとか低いとか言えるのかというのが僕の考えです。

LGBT以上にそれまでの教育や経験、そして親から引き継いだものが大きく影響するはずではないでしょうか。それを割り引いて考えてもLGBTは生産性に影響を与えるものなのでしょうか。

 

例えば、

お米が好きだから、生産性が上がるのでしょうか?麺類が好きだと、生産性が下がるのでしょうか?

 

ニュースやSNSをちらっと見た限りでは、「LGBTは生産性がない」といったことだけ焦点化され、それについて議論している節があります。

そのことを、少し考えてみると不毛だなと思わないでもないです。

 

だってLGBTだからといって、生産性が高いことも低いこともわからないだろう。

そもそも、ここで各々の発言者が指している生産性って何よ、って話にもなります。

某議員さんは子どもが作れないことに対して発言しています。

事実として、ゲイやレズビアンの方は両パートナーの遺伝子を継ぐ子どもを産むことは難しいかもしれません。そこはどんな立場でも認めざるを得ないでしょう。

ただ、規範として、それが悪いかもまた別問題です。

 

さて、話を戻して

LGBTは生産性がない」ということをあえて、初めて見たときの感想としては、

経済的な生産性がないっといった印象をこのフレーズから受けました。

 

繰り返すようですが、LGBTというだけで生産性が変わるという、その根拠は私にはよくわかりません。

 

ただ、これまでの研究で明らかになっていることは

LGBTを受け入れる都市は生産性が高いということです。(R.フロリダなんかが研究しているクリエイティブ都市論の話です)

 

 

都市が多様性を受け入れるようになっていれば、生産性が高まるという話ですので、LGBTが生産性を高めるのではなく、むしろ都市の形成や意思決定に関わる話です。

 

仮にある都市が政治的意思決定で特定の人を排除したり、村八分のように慣習によって排除したりする。そういったこと をする都市では結果的に人が逃げて行くのだから、生産性をあげようがないといったお話です。

 

何が言いたいかと言いますと、

LGBTを受け入れる都市。それくらいの心の広い(?)都市では生産性が上がるといったことは言えるかもしれませんが、LGBTが生産性をあげるということまでは、言えないということです。

 

・まとめ

LGBTというだけで、生産性が変わるとは考えられない。むしろ、他の人同様に教育や経験が重要になるだろう。

 

そもそも生産性が指していることは何か?某議員は子どもを産めるかどうか、その一方で、一部を切り取って得た言葉だけで考えてしまうと経済的な生産性に考えがいってしまう。

 

 

僕もちゃんと調べて書いているわけではなく、事実確認を怠っていますが、ネットやニュースだけを信じるだけだと怖いなと思った次第でございます。